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肩コリの対処法:その原因
ギリシャ神話の「アトラース」はゼウス達とのの戦いに負けた為に、ゼウスによって、世界の西の果てで天空を背負うという役目を負わされる事となった。
天球を支えるアトラスが下の写真です。

wikipediaより。
この役目はアトラスにとって、苦痛を伴うものであった。
仕事と家庭と背負って働く現代のビジネスマンやOLも天空を支える「アトラス」と同じです。
そして天を支えるという重荷に耐えかねたアトラースが、ペルセウスに頼んでメデゥーサの首を見せてもらい、石と化して、重荷から解放された。とも言われています。よく肩こりが酷くて石のように固くなっているにも関わらず本人全く自覚がない人はこの状態。無感覚になる事によって苦痛を切り離したのですが、残念ながら本物の石と違い永遠に苦痛から解放される事はありません。
肩こりの原因:頭位のズレ
頭位のズレには前方頭位と、側方頭位の2種類があります。
前方頭位は下の図1のように頭が前へ移動している状態です。
側方頭位は下の図2のように頭が横方向へ移動している状態です。
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図1肩こりの原因 前方頭位 | 図2肩こりの原因 側方頭位 |
猫背になる事で必然的に頭は前方へ移動します。その状態から更に前に出れば前方頭位で横にスライドすれば側方頭位になります。
肩こりの対処法:前方頭位のメカニズム
前方頭位は頭が全体的に前へ出過ぎているので、肩と頚をつなげる僧帽筋や肩甲骨挙筋が慢性的に引き延ばされます。

図3 図は医歯薬出版株式会社出版「筋骨格系のキネシオロジー」より抜粋。
そのため、図1で示した部位の両側に張ったり、重い感じや痛みを発します。
筋肉は引っ張られると収縮する性質があるので、慢性的に引っ張られるという事は慢性的に収縮する事になります。この状態が長期化すると筋肉が疲労して筋繊維に疲労物質が沈着して筋肉は痩せて筋張ってきます。
そして収縮した状態で固まり石のようになります。ちょうどメデゥーサの首によって、石と化したアトラスの肩と同じです。この状態になると痛みも感じません。
肩こりの対処法:側方頭位のメカニズム
側方頭位は頭が横に移動するので、移動側(図2を例すると右)の対側(図2を例にすると左)の筋肉が前方頭位よりも強く引き延ばされます。
この時、僧帽筋と肩甲挙筋が前方頭位より強い力で慢性的に引っ張られ、そのため図2の赤く印されている部位に強い痛みが生じ、症状は前方頭位よりも重症化しやすい傾向があります。
肩こりの対処法:自宅で出来る頭位のズレの修正法
前方頭位の修正法
筋肉を緩める体操としてストレッチを推奨する人は多いですが、前方頭位のように引き延ばされた結果固くなった筋肉に対して更にストレッチと称して牽引すると、逆に収縮して更に固くなる可能性があります。
筋肉は引っ張れば縮む働があるのと、必要以上に縮めると緩む働があります。
ここで紹介する修正法は緩めるべき僧帽筋と肩甲挙筋を伸ばさずに(ストレッチ)逆に縮ることで筋肉を緩める方法を行います。
前方頭位修正法のポイント
- 四つ這いになり背中を反らします。図4参照
- そして天井に顔を向け背筋を伸ばしましょう。
- この時、張っている筋肉を縮めるように行います。
- この状態を10秒間保ち、10秒間保ったら全身の力を抜きます。(この時息を止めない!)
- これを5回繰り返して下さい。
- 次は猫のポーズです。図5参照。
- 肘を曲げ、手の甲に顎を載せて、顔を正面に向けます。
- 胸を床に着けるように背中を反らします。
- この時、上体を前後に動かさない事。お尻の位置は図4の状態から動かさない事。
- この状態を20秒間を続けて3回繰り返しましょう。
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図4 肩こりの対処法:前方頭位の修正法 | 図5 肩こりの対処法:前方頭位の修正法 |
側方頭位修正法
側方頭位の修正法も基本は前方頭位と同じで、根本原因である猫背を修正するために曲がった背骨を伸ばす事と、引っ張られる事で固くなった筋肉を緩める事が目的です。
側方頭位の場合は頭の向きが変わるだけでそれ以外はやり方は前方頭位の修正法と同じです。
側方頭位修正のポイント
- 前方頭位のポイント、1〜5までは同じ。
- 猫のポーズをとりながら顔は凝っている側へ向ける。図7参照 凝っている側は左側です。
- この状態を20秒間維持し、1日3回行いましょう。
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図6 肩こりの対処法:側方頭位の修正法 | 図7 肩こりの対処法:側方頭位の修正法 |
肩こりの対処法:職場でも出来る座位による頭位修正法
座位による頭位修正法(座位)
基本的に背筋を伸ばし、同時に凝っている頚の筋肉を縮める事で筋肉をほぐすコンセプトは先の修正法と同じです。注意する点も先の床での修正法と同じです。
座位による前方頭位修正法のポイント
- 椅子に腰掛けて背中を反らします。
- 頚の後ろでて組み、頚の付け根を固定します。
- 次に頭を後ろに反らします。図8参照
- その状態で10秒間。
- 側方頭位の場合は頭を反らした後に凝っている側に顔を向けます。その状態を10秒間維持します。図9参照。
- それぞれ、一日3回行います。
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図8 肩こりの対処法:座位による頭位修正法 | 図9 肩こりの対処法:座位による頭位修正法 |