横浜の整体 横浜天王町カイロプラクティック
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手首の痛みについて。

 
手首の痛みについて。
パソコンのキーを打っていると手首が痛くなる。
包丁で野菜を切ったり、フライパンを振っていると親指の付け根が痛む。
ボールを投げるとき、テニスのラッケットを振るとき、ゴルフクラブを振る時に手首の小指側が痛くなる。
転んだ時に手をついてから随分経つが、未だに手首が痛い。

こんな症状でお悩みではないでしょうか?
手首の痛みには、腱鞘炎と呼ばれるドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)から、ゴルファーやテニスプレイヤーに多い三角線維軟骨複合体(TFCC)など色々ありま す。
しかし、大本の原因はどれも共通して「手首の誤った使い方による使い過ぎ」が原因です。

このページでは状況に応じて異なる「手首の痛みの原因」をそれぞれ細かく説明し、「手首の痛みの対処法」について説明します。


手首の痛みの原因

 

手首の関節は使い方を誤ると簡単に壊れる最大の原因は、手首の機能にあります。

手首の関節の機能的問題とは、安定性と可動性を同時に満たさなければならない点にあります。安定性と可動性という相反する2つの条件を同時に満たすには関節構造に適した正しい使い方をしなければ、安定性と可動性どちらかが犠牲になります。特に手首はよく動いてくれないと困るので、安定性が犠牲になります。

そのため、よく動くからと言って誤った使い方で使いすぎると簡単に壊れます。

手首の痛みの原因「手関節の構造欠陥」

 

手首は、橋やトンネルと同じようにアーチ構造です。(図1を参照)アーチ構造の最大の利点は、上からかかる力(青の矢印)と下から(青の矢印)の力に対し強い点ですが、その逆の方向(赤い矢印方向)から加わる力に対してはとても脆弱です。同じアーチ構造でも橋やトンネルでは上から力がかかっても、赤い矢印のように下から上に向かって力が加わる事はまずありません。

しかし、手首は動かす事を目的しているので、赤い矢印からもまた、あらやる方向から力が加わります。

赤い矢印方向の力が加わるとどうなるかと言うと、アーチ構造が横へ広がり、天井部分を構成している「月状骨」が下に(掌側)にズレ(亜脱臼)して、アーチがつぶれてしまいます。

月状骨の亜脱臼は、月状骨の構造が下が広く上が狭い構造のせいで発生します。月状骨はアーチ構造の要石のような働をしていますが、その構造が要石の構造とは逆になっています。要石の場合は上からすっぽりはまり込む形状になっており、下が狭く上が広がった台形です。

しかし、月状骨はその逆で下が広く上が狭い構造で、ちょうど下から上にはまるような形をしています。そのためにアーチが広がったり、上から強い力が加わることで下へズレてしまいます。月状骨がこのような構造的な欠陥を抱える理由は、手首のアーチ構造が橋やトンネルのアーチ構造と違い、動かす事を優先させた結果、安定性が犠牲になったためです。

また、手首の関節は複雑な構造と複雑な動きをするので、壊れる原因も月状骨だけではなく、使い方によっても異なります。

手関節は、手首を曲げる(掌屈)して痛むのか?それとも反らした時に(背屈)痛むのか?または、ひねった時(回内、回外)に痛むのか?このように手首の関節は使い方の状況に応じて壊れる構造も壊れるまでの過程も変化しする、非常に複雑な関節です。

手首のアーチ
図1※医歯薬出版株式会社「手首の痛みと機能障害」より抜粋。

手首の痛みの原因や対処法について