横浜の整体 横浜天王町カイロプラクティック
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膝関節痛の原因

膝関節痛が起きる場所

膝関節の痛みは、関節内と関節外に起因するものに分けることができます。

関節内:関節半月(内側半月板と外側半月板)、十字靭帯(前と後)、関節面(軟骨)、関節包内の滑膜などが障害された場合のことです。(図1)

関節外:関節靭帯(内側側副靭帯、外側側副靭帯、膝蓋靭帯)、膝蓋支帯、膝周囲の筋などが障害された場合のことです。(図2)


膝の痛み半月板 膝関節痛:膝蓋靭帯
図1半月板※ 図2膝蓋靭帯※
※医歯薬出版株式会社「筋骨格系のキネシオロジー」より抜粋。

それ以外に、膝関節内外に問題がないにも関わらず、膝に痛みを感じるものとして、神経痛(膝の後ろに痛みを感じる坐骨神経痛、膝の前に痛みを感じる大腿神経痛など)や関連痛(股関節や仙腸関節、腰椎などの障害による膝の痛み)があります。

ここでは、神経痛と関連痛を除き、膝そのものに障害を起こしているものについて、解説します。

 膝関節痛直接の原因

膝関節の内外に障害を引き起こす原因は、膝に無理な力が掛かるからです。

無理な力が急激にかかると、外傷(けが)という形で発症しますし、じわじわ長期に掛かると、きっかけは不明だけど痛くなって、画像診断(X線写真やMRIなど)を受けたら、「退行性変化です。」と所謂、組織の劣化を指摘されることになります。

膝関節の内外にかかる無理な力とは体重です。

体重が膝に集中する事で膝関節は傷害されます。膝に体重が集中する原因は体重を分散させる働が機能しないからです。膝関節の上流で体重を分散させる役割を担っているのが骨盤と腰の骨(腰椎)です。

 骨盤と腰椎の役割。

人間の膝関節は平均体重の1.5倍の衝撃が加わると言われています。それだけの衝撃を半月板だけではとてもカバーしきれません。重力を分散して膝への負担を減らす仕組みがありその役割を担っているのが骨盤や腰の骨(腰椎)です。

骨盤は体重を分散させて両下肢に伝達する働があります。図3参照。骨盤を形成している真ん中の仙骨が歪むと体重の分散が上手く出来ずにその下にある股関節や膝関節の負担が増えます。特に膝関節は股関節と違い関節周囲に保護出来るだけの大きな筋肉が無いので真っ先に影響を受けます。


図3※
※医歯薬出版株式会社 出版「筋骨格系のキネシオロジー」より抜粋。 

また腰椎には彎曲があります。この彎曲(反り)が背骨からの重力を分散して膝への負担を少なくしています。腰の反りは強すぎてもまた、少なすぎても膝への負担は大きくなります。

例えば出っ尻で腰の反りが強い人は膝関節が伸び切るので膝を痛め易い傾向があります。腰の反りが少ない人は、膝が曲がりO脚になり易い傾向があります。
どちらも最終的には膝を傷害します。

このように骨盤や腰椎には膝にかかる負担を少なくするための仕組みがあります。膝の痛みはこれらの仕組みが破綻したとき発症すると言えます。臨床上、膝が痛い人で膝だけが問題という人は外傷でも無い限りは殆どありません。必ず骨盤の問題か腰椎の問題、またはその両者の問題が潜んでいます。

このような場合膝だけアプローチしても単なる対処療法で終わる事になります。

カイロプラクティックでの対処

「変形性膝関節症は治りますか?」と良く質問を受けます。残念ながら変形した膝を元通りにする事は出来ません。しかし、痛みが無い状態にする事とこれ以上の変形を防ぐ事は十分出来ます。

変形性膝関節症の原因は軟骨が壊れるからではありません、軟骨が壊れるのは結果です。原因は膝への負担です。その負担は体重の増加もありますが、身体の歪みや姿勢、歩き方によってその負担は大きなります。

カイロプラクティックの施術では、身体の歪みに着目しこれを改善する事によって膝への負担を減らす事に努めます。

医師から手術を勧められた患者さんも根気づよく施術受けてくれたお陰で痛みを抑え、変形の進行を防ぐ事が出来て手術をせずに日常生活を送れるレベルまで回復しました。

とは言え、あくまでも痛みを抑えて変形の進行を防ぐ事は出来ましたが変形そのものは治ってません。変形しても痛みを抑えて変形したなりに回復する事は可能です。
変形しちゃった、もう年だからと諦めずに一度ご相談下さい。



膝関節痛