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コラム集025:脚が心臓を動かす。
脚が弱ると心臓も弱くなるという単純なことを言いたいのではありません。動悸がして脚が出にくい=歩きにくいというある患者さんは、右足首と左股関節を1回調整しただけで、動悸がおさまり、歩きやすくなりました。
3~4年前に右足首を捻挫し、その1年後に左股関節に痛みがでたという病歴をもつ方でしたが、側彎症があり、骨盤が右に傾斜しているためかなり姿勢にゆがみがありました。そのため腰に痛みを抱えていましたので、「腰の痛みあるいは姿勢のゆがみが、脚の出にくさの原因でしょう」というような説明を、他院では受けていたようです。
もちろん姿勢にかなりのアンバランスがあるため、腰の痛みが完全になくなることはかなり難しいことですし、ましてや1回の治療でゆがみが消え、痛みが消えたわけではありません。
ですが、動悸が消えたため歩きやすくなったわけです。この方の場合は、足首と股関節の動きが改善されることで、心臓の働きが改善されたということです。これも、動きー構造・機能ー健康・病気の連関を示す1例であり、身体の連続性(コラムNo.005)人体この不思議なるものを参照して下さい)の回復が健康にいかに関係するかをを裏付ける1例でもあります。
この症例を、理論的に解説するのは、かなり難しいのですが、心臓は静脈から充分な血液量を受け取らないと、心臓内部(心房・心室)の血液量が減ることで心筋に対する負荷が減り、バコバコと速打ちする現象=動悸が起きうると推測しています。
脚は、静脈血を心臓に送り上げる重要な筋ポンプ機能を持っていますから、足首や股関節の不調が、そのポンプ作用を減じたために生じた速打ちかもしれません。また、この方は降圧剤も処方されていますから、これにより心臓のポンプ力の低下と静脈血管の拡張が生じています。
したがって降圧剤も下肢からの血液還流(心臓にもどること)を減少させる現象に拍車をかけていたかもしれません。
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