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コラム集026:背骨はS字状ではありません。バネ状です!!

少し学問的な話なので。ブログにせず、コラムにしました。

解剖学においては、背骨はS字状あるいはS+1状の形状であると教えられていますが、実際には、バネ状あるいはコイル状あるいは螺旋状という方が正確です。

長年、背骨を観察していると、左右方向にも(医学的には冠状面)わずかなS1あるいはS2の彎曲(側彎)が存在していることに気づきます。フルスパイン(全脊柱という意味)法というカイロプラクティック特有のX線撮影法で分析すると分かりやすいのですが、脊柱分析に精通していれば、視診・触診でも確認できます。

これは、異常だからあるいはわずかなゆがみがあるからそういう状態になっているというわけではなく、力学的にバネ構造の方が、上下(縄跳びのような運 動)、左右、前後にありとあらゆる方向に動いたときに、衝撃を吸収するためには、二次元的な彎曲(S+1のこと)より、3次元的な彎曲(バネ状のこと)の方が、合理的だからです。

ほとんどの医師、カイロプラクター、スポーツ指導者は、背骨がバネ状であるという事実を知りませんし、知っていても、それを現場に結びつける認識を持ってないようです。カイロプラクターであれば、背骨を中心線に巻きつくばねであるという視点で、脊柱分析、姿勢分析、動作分析することが、必要ですし、ス ポーツ指導者であれば、左右の動き、捻る動きは、本質的に、対称ではないという認識がおおきな意味を持つことになります。外科手術においても、脊柱の力学的意味を認識することで、よりすぐれたインストゥルメントが開発できるのではないでしょうか。

ちなみにヘルメスの杖(医療関係の象徴として使われています。)は、まっすぐな杖に巻きつく二匹の蛇の形状ですが、これは背骨の象徴でもあると私は理解しています。

最後に、人体の運動に、上記の認識を適用した側方運動への分析を紹介しておきます。「左側方への動きは頭部、胸郭と骨盤を左に倒すように使い、右側方への動きは下肢を右に倒し、腰椎部を左に側屈することで上半身を垂直に保ちながら動きを始動する」というのが、普通に生じる身体操作になります。

このことは、自分で試されれば納得できると思います。このようなことを認識した上での指導が、スポーツ界、リハビリテーション界で、今後、注目されることになるだろうと推測しています。

最後に、鴨による証明写真をのせておきます。なんの証明かって?もちろん背骨がバネ状であることのです!どこが?ご自分でなぞときをしてくだされ。


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