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コラム集019:身体を緩ませる。

ここで紹介する技法は、主として左右にからだを波うたせることで、筋肉をゆるめ、背骨の可動性を回復させ、左右の脳の鎮静化(交感神経の興奮 を抑えること)とバランス回復(左右の脳の活動の偏りを減らすこと)をねらったものです。

身体を緩ませるとは、筋肉・背骨・脳を緩ませること

  1. 筋は、弱いリズミカルな刺激を持続的に与えると、筋紡錘というセンサーに抑制がかかり、弛緩してきます。
  2. 背骨を含めた関節は、適度な圧力がかかることで、潤滑性が増し、なめらかに動くようになります。背骨のクッションである椎間板もポ ンピング作 用で水の出し入れが起こり柔軟性が高まります。
  3. 左右の筋からの均等かつリズミカルな刺激は、左右の脳へも均等かつリズミカル刺激となり、これが、左右の脳の活動をバランス化しま す。また、 弱めのリズミカルな持続性の刺激は、神経系を抑制する効果があるため、神経の興奮を鎮静化します(交感神経の過剰な興奮を抑えることになります)。

 具体的方法

  1. 足を閉じます。この時つま先はハの字に開かず平行とします。前回のコラムでアドバイスした立ち方ができれば理想ですが、こだわる必 要はありま せん。
  2. 金魚運動のように、骨盤を左右にゆっくり振ります。この時できるだけ左右の振り幅を同じにするようにし、肩のラインはできるだけ水 平を保つよ うにします。最初は、鏡で動きをチェックするといいでしょう。10秒間で7往復ぐらいのゆっくりした動きからスタートします。右に骨盤を振った時は、右足 に多く荷重がかかり、左膝は軽く屈曲するような動きになり、左に振ったときはその逆です。
  3. ある程度なれてきたら、骨盤の振り速度を徐々に上げ、振り幅を小さくし、10秒間に20~30往復ぐらいの高速振動へと変化させて いきます。
  4. その後、また、徐々に速度を落としていき、ゆっくりとした振りで終了です。練習時間は5分というところでしょうが、体力、体調に合 わせて、2 分でも15分でもかまいません。
  5. 次に、足を平行のまま20センチ程度に開きます。そして両乳首の中点を左右に、ゆっくりと振ります。その中点の運動軌跡(ライン) が、できる だけ床と平行を保つことが、ポイントです。その結果、骨盤と肩のラインは平行を保ったまま、上体が左右に振れることになります。鏡で見ると、上体の形状が 長方形→右傾き平行四辺形→長方形→左傾き平行四辺形→長方形という動きを繰り返すことになります。
  6. 上記の動きも徐々に大きなゆっくりした振り(10秒で5往復程度)から、小さな速い振り(10秒で20往復程度)へと変化させ、再 びゆっくり した動きにして終了となります。

この体操は、自律神経のバランス(交感神経と副交感神経のバランス)をとるために効果的ですから、不眠や胃腸の不調などを抱える方は無論、膠 原病などを含め自律神経のバランスが影響する疾患をかかえる人には、特にお勧めしたいものです。

なお、上記の体操は、先人、先行する指導者の発表したものを、整理・簡略化したものです。特に印象に残っている方を記して、ここに敬意を表します。


金魚体操:残念ながら創始者をしりません。
活元運動:野口晴哉(野口整体創始者)
ワカメ体操:青木宏之(新体道の創始者)
ロッキング(揺するの意味)テクニック<:謝明徳(ユニバーサル・タオの創始者)
ゆる体操:高岡英夫(運動科学総合研究所所長)


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