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コラム集０１６：交感神経過剰な人々。
現代は、交感神経過剰緊張な人々が多い時代です。では、なぜ交感神経の過剰緊張が起きるのでしょうか？
「情報過多により、情報に振り回され、脳（精神）が休まらない社会であるから」、「詰め込み教育、競争社会が、精神的余裕を奪うから」など社会学者や
教育者、政治家、評論家などの方々がさまざまな分析をしています。そのすべてに一理あるでしょう。ですが、同じ状況に置かれても、全ての人が同じ程度に精神的ストレスを感じ、交感神経過剰緊張になるわけではありません。ひとにより大きな差があります。この差を持って生まれた性格、器で片付けてしまうことはできないというのが、私の考えです。
たとえば、戦国時代の侍たちは、常に生死に直面して日々の生活をしていたはずですから、ある意味、現代人より大きなストレスにさらされていたわけです が、現代人ほど心身が病んでいたというようなことは聞いたことがありません。
おそらく現代人が、そのような環境に放り出されたら、非常に多くの人が、心身に異常をきたすのではないでしょうか？
私は、現代人と戦国時代の武将との差は、心身の統一性にあるだろうと推察しています。わかりやすく表現すると、身体をもって心をコントロールし、心をもって身体をコントロールする能力が高いということです。
現代人は、あまりにこの部分の訓練がなされていません。本来なら、幼児教育、小学校教育の柱とすべきことだと思うのですが。
つまり現代人の抱える病理の表現型である、交感神経過剰緊張は心身統一性を高める訓練により改善すべきであろうというのが私のスタンスです。
その具体的方法については、次回に述べることにします。
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