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コラム集015:患者さんを悲観させることは、いかんです!

最近、ドライアイがひどく、そのため肩こりが強い患者さんを診る機会がありました。

ドライアイは、内科疾患(シェーグレン症候群、糖尿病など)が基礎にない場合、交感神経の働きが過剰になっている(ストレスがかかっている状態)か、物理的な目に対する悪条件(空気の乾燥、コンタクトレンズの使用など)が存在することで発症していると考えられています。眼科における治療は、点眼薬で目を潤すか、涙が鼻に流れて行くのを減らすような処置(涙点閉鎖処置:重症の場合に実施されるようです)と、生活環境の改善(ストレスの低下、目の物理的環境の改善)のアドバイスが行われると思われます。

ところが、実際問題として、交感神経の過剰な緊張を減らすことは、患者さん自身の様々な生活環境と性格も関わってくるため、その改善は、必ずしも容易なことではありません。そのためにでしょうか、先の患者さんは、眼科医から「ドライアイは治らない」と宣言されてしまいました。こういう言葉を受け取ると、ただでさえ、交感神経の緊張が過剰になっている患者さんは、ますます交感神経を緊張させ、ドライアイを悪化させることになってしまいます。

ドライアイに限らず、現在、治りにくいと考えられている疾患には、この交感神経過剰緊張が関与していると思われるものが数多くあります。たとえば、膠原病やアレルギー疾患、癌、パーキンソン病などの神経変性疾患です。

これらの疾患は、精神的ストレスー自律神経系のアンバランスー免疫細胞への影響という機能連鎖により、精神的ストレスが、その治癒に大きな影響を与えると思われます。

ですから、患者さんに、精神的ストレスを与える言動には、くれぐれも注意するのが、医療関係者としての義務であろうと、今回の件であらためて認識させられました。特に、医師の方にはその影響力を充分認識して、プラスの方向に使って頂きたいものです。


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