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コラム集10:なんと風神雷神屏風の評論に挑む!!

今現在、出光美術館で3つの風神雷神図屏風が一堂に集められた展示会が開催されています。俵屋宗達(桃山〜江戸初期)が最初に描きあげた風神雷神図 を、尾形光琳(江戸中期)が模写し、その尾形光琳の模写をさらに酒井抱一(幕末)が模写して、時を超えた3つの風神雷神図屏風の系譜が完成されたわけです。

ここまでは、インターネット情報の受け売りです。詳しくは、こちら からどうぞ。

ちょっとしたいたずら心で(子供の頃はかなりいたずら好きでしたが、49歳のいまでも成長はしていません)、センセーショナルなタイトルをつけました が、なんのことはない、今から私がしようとしていることは、美術の専門家が行っているような観点からではなく(したくても教養がありません)、身体運動学 の研究家としての観点から、3つの雷神(こちらを開くと見る ことができます)を比較することで、身体運動の本質の一部分を論じてみようということです。

俵屋宗達の雷神は、他の2作と比較すると明らかに力強さを感じます。どうしてそのような絵を描くことができたのでしょうか?それは宗達が、最新の高速度カメラを持っていたからです(現在の高速度カメラは銃弾の飛ぶ姿さえも撮影できますが、それに近いものを持っていたものと思われます)。そして雲にのる雷神の一瞬の姿を高速度カメラで撮影し、その写真をもとに絵を起こしているからです。これにより、重力と慣性力を受け止めながら、バランスを維持しているみごとなアスリートとしての雷神が描き出されているわけです。

これに対して、光琳の雷神は、残念ながら、1流半のアスリートです。体軸がほんの僅かですが、後傾してしまい、バランスをとることにエネルギーを使わなくてはいけない余裕のない体構えになってしまってます。これでは神様としては、ちょっと?です。

そして抱一の雷神になると体軸(特に左脚の下肢軸)があいまいになってしまい、下肢の力(抗力)が膝で逃げてしまい、上体にうまく伝えることができない2流のアスリートになってしまっています。今回は、一流の絵師の図を題材にして、上達を目指すアスリート、身体芸術家に、フォームではなく、力線感覚=軸感覚を大切にして訓練を続けていただ きたいとの思いから、メッセージを発信させていただきました。

過去の偉大なる芸術家やその作品を貶める意図はまったくないことを、明らかにしておきま す。このような作品を後世に残した3人の天才に敬意を表して、今回の筆を置かせていただきます。

蛇足:宗達の高速度カメラは、株)心眼製のものなので入手することはできません。


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