横浜の整体 横浜天王町カイロプラクティック
JR横浜駅より相鉄線各駅停車で3駅。相鉄線天王町駅より徒歩四分。土日も営業。
Tel:045-331-0039

コラム集08:スポーツ上達法のpart1。

柔らかいからだと柔らかい動きは別物です。

柔らかい動きを獲得するために重要なトレーニングはストレッチングではありません。

スポーツはその種目により特異的なまったく違う動きをしますが、見ている人たちは、その競技の専門家でなくても、どのぐらいのレベルにあるかを、「なんとなく正確に」感じ取ります。言い換えると「言語化はできないけれど、かなり的を得た評価ができる」ということです。

どうしてなんとなく正確に感じ取ることができるのでしょうか?それは、種目に関係なくハイパフォーマンスな競技者に共通している動きの本質があるからです。その動きの本質のもっとも重要な要素の一つが、今回のテーマである動きの柔らかさです。

動きの柔らかさとは

動きの柔らかさとは、なんでしょうか。それは「とぎれのないなめらかな重心移動と、その重心移動と絶妙なハーモニーを奏でる四肢の操作が表現する美しい動き」です。

それに対して、柔らかいからだとは、背骨や四肢の動かせる範囲が大きいことで、この2つはまったく別物です。したがって柔らかい動きのできない選手に必要なトレーニングの最大優先課題は柔軟体操でもストレッチングでもないということになるわけです(ここではスポーツ選手としての最低限の柔軟性をもっている人について、論じていることをお忘れなく)。

柔らかい動きを身につけるためのポイントは、なめらかな重心移動と、その重心移動に調和した四肢の操作を身につけることにつきます。だからこそ、舞踊、武術では徹底的に歩法(歩き方、ステップ、運足とも言うでしょう)を学び、腕使い、指使い、頭の動かし方、さらには顔の表情までも神経を行き届かせながら訓練をしつづけるわけです。

それでは、柔らかい動きをつかむための提言をさせていただきます。

柔らかい動きを獲得するために。

  1. 動物の動きをながめ、なめらかな柔らかい動きの美しさを楽しんで下さい。チータの躍動する走り、豹の獲物に忍び寄る動き、魚の方向転換すると きの切れ味すべてみごとな美しさです。スキーやサーフィンの競技者には、滑空する鷹がいいかもしれません。その動きをながめながら、かれらになりきること で、重力・慣性力を味わって下さい。最高のイメージトレーニングになることを保証します。
  2. 立つ時、歩く時に足裏の圧力中心、圧力分布を感じ、重心の位置(体重心:へそ下奥にある)を感じて下さい。これが歩法の基本です。 上手な人の フォームをまねるのではなく、動きの本質をまねるための必須アイテムです。これなしに上手たりえないと言っておきましょう。
  3. 方向転換と速度の変化時に、体重心の位置変化を感じ、体重心と足裏を結ぶ直線(体軸)を感じ、頭部重心と体重心との位置関係を感じ て下さい。 これがなめらかな重心移動を修得するための第一歩です。
  4. そして上記の訓練のなかで時に感じる「あれ?気持ちいいぞ、いままでの自分と違うぞ」と感じることがあったら、それをインプット し、再現する 努力を続けることです。それは、自分の筋力に極端に頼ることなく、重力と慣性力(勢いの力、遠心力も含む)をうまく利用できたときに感じる重心感覚、体軸 感覚でしょうから。

今回は、姿勢分析・動作分析のスペシャリストとしての観点からスポーツ上達法のpart1を記してみました。



トップコラム集コラム集08:スポーツ上達法のpart1。