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コラム集07:波打つ身体。

波打つ身体。

ヒトのからだは、波うち、波を伝えます。じっとしていてもです。呼吸を止めても波うちます。心臓の鼓動とそれに同期する脈拍はだれでもわかるでしょう。しかしそれ以外の波があります。

感覚を研ぎ澄まし、触覚を磨き続けると、ヒトが膨張したり収縮したりするのがわかるようになります。
たとえば頭蓋骨は膨らんだり収縮したりします、頭の硬い人々は「縫合がどんなに強固か知らないバカのたわごと」と一笑に付すかもしれませんが、そのような 頭の硬い人々の頭蓋骨でも膨張収縮しています、残念なことに。

そして手足は伸びたり縮んだりします、死人のようにじっとしていてもです。そしてこの波がからだの一部分でうまく伝わらなくなったところが、身体の不連続部分です。

身体の不連続性を触知する。

以前にも記しましたように(No.005人体この不思議なるもの)、この不連続部分を解消するのが私の仕事だと考えていますが、この不連続部分を検出する方法がいくつかあります。大きな不連続は大きな動きで観察し、小さな不連続は小さな動きで検査し、微細な不連続は微細な動きで触知します。

大きな動きで微細な不連続は触知するのは、肉眼で細菌を見るようなものですし、微細な触知で大きな不連続を観察するのは、顕微鏡で自動車の動きを追うようなもので無理なことです。

実は、この微細な動きを感じ、文字として詳細に表現した最初の手技療法家は、アメリカのオステオパス(整骨療法の医師)であるウィリアム・G.・サザーランド(1900年代前半に活躍)ですが、東洋においては気といわれるものが古くから認知されていますから、そのようなものを含めればずっと古くから認識されていたことになります。

感じる身体。

いずれにしても触り感じるということを真摯に続けると、だれでもこの微細な動きを触知するようになります。ある意味では、この微細な波を感知していると、大きな動きよりも生命そのものに近いところに触れているような気がするのは不思議です。ひょっとすると、生命活動は繊細な伝達を基礎にして、よりダイナミックな運動をなしえているのかもしれません。

そして、身体の連続性をマクロからミクロまで感知し続けているうちに、「大きな不連続には、小さな不連続さらには微細な不連続が内在している」、「微細な不連続は、大きな不連続を必ずしも伴わないけれど、放置すれば小さな不連続をつくり、やがて大きな不連続をつくることになる」ということに気がつかされることになりました。

ですから、大きな不連続は速やかに解消すべきですし、微細な不連続を解消することが、病気の予防・健康の維持に重要であると考えるわけです。

今、さまざまな分野で、身体−脳、身体−心の関係が注目されつつありますが、この関係を科学することとは、まさに連続性の解明に他ならないと市井の思索 家?である私は、妄想しています。


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