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症例集028:向き癖、斜頚
症例28 出産時のストレスによる向き癖、斜頚
年齢・性別 生後6日・男児
出産時に赤ちゃんの首、頭に無理な力がかかることで発生したと思われる、首の曲がりと授乳トラブルを改善した症例です。
症状・病歴:
出産一週間後に来院。病院側の事情により、出産が長引いたこと、頭部が左に向いたままになっていること、片側でしか母乳を飲めない上に、飲める側でも楽には飲めていないこと、そのためにか癇癪を起こすような泣き声を上げる状態である。
所見
- 仰向けにして寝かせると極端に左に向いた状態になっている。
- 他動的にも右回旋に抵抗を示し、可動域も30-40%減少している。
- リバースフェンサー反射(図1)が正常に出現しない。
- 右の後頭骨ー環椎ー軸椎(第2頚椎)に強い緊張がある。(図2)
- 頭蓋骨に歪みがある。(写真1)
![リバースフェンサー反射](img/shounichiro/fencers.png)
図1
![環椎後頭関節](img/shounichiro/atlas.jpg)
図2※大峰閣「骨格筋の形と触察法」より抜粋。
![頭蓋骨](img/shounichiro/pap_0154.jpg)
写真1
診 断:
首を曲げるような力が、頭部にかかることで、環椎後頭関節に固着が生じ、脳硬膜(脳を包むしっかりとした膜です)に異常な張力が生じ、その張力が脊髄硬膜さらには末梢神経へと伝達されることで、頚椎の回旋制限だけでなく全身に不快感と過剰緊張が生じたものと推測しました。
(図3、図4参照)![]() |
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図3 仙腸関※ | 図4 耳状面※ |
※エンタプライズ出版部「クラニオセイクラル・バイオダイナミクス」より抜粋。 |
処置・経過:
環軸後頭関節および環軸関節を正常にすることで頚椎の回旋制限を改善し、後頭骨そのもののひずみを減少させることで脳硬膜とそこに連続する脊髄硬膜、脊髄神経の緊張をへらすことを目指した。
1回目の治療で、育児指導の助産師さんが、「なにがあったの?」と驚く程の改善(母乳を左右両方からストレスなく飲めるようになり、頚部の可動制限も大幅に減少)。
その後、半年の間に6回治療を行い、頚椎の可動性、授乳は全く問題なく、頭蓋骨の歪みも大幅に改善(写真2)、きわめて健康に成長している。
![治療後](img/shounichiro/souchankoutoubu.jpg)
写真2
当院での診断:
出産は、母子ともに大きなストレスのかかる一大事です。特に、現在の出産方式は、必ずしも自然な形でなされるわけではないため、子供の頭、頚 部におおきなストレスをかけることが少なくありません。出来るだけ、早く、トラブルを解消しておくことが、その子の人生にとってきわめて重要です。(報告者:蔀院長)
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